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レーヴァテイン(古ノルド語:Lævateinn)とは、北欧神話に登場する武器である。 北欧神話の原典資料においては、世界樹の頂に座している雄鶏ヴィゾーヴニルを殺すことができる剣(正確には剣とさえ明言されていない)で、「狡猾なロプトル」(ロキ)によって鍛えられ、女巨人シンモラが保管している、という程度の記述しかない。 しかし、シンモラの夫が巨人スルトルであることから、現代日本のファンタジー作品などにおいては、ラグナロクの際にスルトルが振るった剣および炎を指す名称として用いられることもある。 == 伝承 == レーヴァテインはエッダ詩の一つ『フョルスヴィーズルの言葉』の第26スタンザに登場する〔この詩は、北欧神話の原典の一つである『古エッダ』の流布本「王の写本」には収録されていなかったが、のちに別の写本から発見され、その形式や成立年代から一般に『古エッダ』の一部とみなされている。またソーフス・ブッゲらにより、別の詩『グローアの呪文歌』と一繋がりの話であると判明し、『スヴィプダグルの言葉』として一つにまとめられた。〕。この物語の主人公スヴィプダグルはメングロズという女性を探し求めており、あるときムスペルヘイムの砦の前にいる巨人フョルスヴィーズルと問答を行う。レーヴァテインはこの巨人との問答の中で言及されているのみである。 スヴィプダグルが砦に入るためには、世界樹ユグドラシル〔『フョルスヴィーズルの言葉』の中では「ミーマメイズル」(Mímameiður) と呼ばれているが、一般にユグドラシルに同一視される。〕の天辺に住む雄鶏ヴィゾーヴニルの肉が必要であり、レーヴァテインのみがヴィゾーヴニルを殺すことができる。しかしシンモラからレーヴァテインを貰うためには、そのヴィゾーヴニルの尾羽が必要だという〔なお、その詳細は不明だが、同詩中でヴィゾーヴニルはスルトとシンモラに大きな悲しみをもたらすとされている。〕。すなわち堂々巡りの謎掛けであり、これについて『北欧神話物語』は、とどのつまり選ばれし者でなければ入ることはできないということを意味している、と解説している〔p.318。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「レーヴァテイン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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